柴又七福神巡り

= 2018.01.04 =
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 柴又七福神は、京成電鉄 京成高砂駅柴又駅、北総鉄道 新柴又駅の三角形に囲まれた地域に鎮座している。七寺のなかで観蔵寺だけが京成高砂駅近くで、ほかの六寺は北総鉄道 新柴又駅から柴又駅付近に帯状に並んでいる。
 廻り方としては、柴又駅で下車、良寛寺から題経寺(帝釈天)を経て医王寺まで六寺を廻り、観蔵寺は歩くか北総線にひと駅乗るかとなる。
 今回は、題経寺(帝釈天)を終点としたかったので観蔵寺からスタートし、徒歩で七福神巡りをした。

七 福 神寺 院所 在 地
寿老人観蔵寺葛飾区高砂5-5-2
恵比寿医王寺葛飾区柴又5-13-6
大黒天宝生院葛飾区柴又5-9-18
福禄寿万福寺葛飾区柴又6-17-20
弁財天真勝寺葛飾区柴又7-5-28
宝袋尊(布袋尊)良観寺葛飾区柴又3-33-13
毘沙門天題経寺葛飾区柴又7-10-3
柴又七福神では布袋尊を宝袋尊と表す

観蔵寺(金亀山神宮院)
 真言宗豊山派、創建は文明元年(1469年)、ご本尊は聖観世音。祀られている寿老人座像は約9センチと言われている。
 京成高砂駅北口から歩いて約5分、観蔵寺は京成線の真横で電車の走行音が良く聞こえる。
柴又七福神
医王寺(薬王山瑠璃光院
 真言宗豊山派、創建は応永14年(1407年)、ご本尊は薬師如来立像。恵比須天像は本堂内に祀られている。
 観蔵寺から医王寺までは歩いて20分ほど掛かるので、雨の日などは北総鉄道の利用も考慮を。医王寺は新柴又駅の真横に鎮座していて、改札口からもすぐ。ただし、北総鉄道は日中1時間に3本(20分おき)、運賃はひと駅だけど 200円だ。
次の宝生院は駅の反対側、歩いて3分くらい。
柴又七福神

大黒山宝生院
 真言宗豊山派、創建は、寛永元年(1624年)京橋付近。
その後上野・谷中、池之端芽町と移転、関東大震災で罹災し昭和2年に当地に移った。ご本尊は大黒天像(鎌倉時代、本堂内に安置)。
万福寺へはトホ6~7分。この日は道案内の方が数人立って居られたが、心配ならGoogle Map などのアプリを準備しておくと良い。
柴又七福神

聖閣山万福寺
 曹洞宗、ご本尊は南無釈迦無尼仏、福禄寿も本堂内に祀られている。
 昭和5年(1930年)に柴又新四国八十八ヶ所霊場がとして誕生し、昭和23年(1948年)の万福寺と言う名称になった。
本堂は、昭和56年(1981年)、山門は昭和63年(1988年)に完成された。
順番から行けば次は題経寺(帝釈天)なのだが、最後にするので山門前を横切り真勝寺へ、トホ5分。
柴又七福神

石照山真勝院
 真言宗豊山派、創建は大同元年(806年)、ご本尊は不動明王、両童子、四天王立像。
良観寺へは、京成金町線に沿って柴又街道を5分くらい歩き、踏切を渡ると目の前に山門が。
柴又七福神

弘誓山良観寺
 真言宗豊山派、創建年代は不明、ご本尊は聖観音菩薩立像。
 以前は江戸川七福神(布袋尊)に属していた。ほかに南葛八十八ヶ所霊場52番新四国四箇領八十八ヵ所霊場29番にもなっている。
 良観寺参拝後、今来た道を戻り最後となった題経寺へ。
柴又七福神
良観寺境内のやすらぎ地蔵尊

経栄山題経寺
 日蓮宗、創建は寛永6年(1629年)。
ここは寅さんで有名になった柴又帝釈天。柴又駅から帝釈天に続く参道には草ダンゴや川魚料理、せんべいなどを売る店が軒を連ねている。普段は決して参拝客も多くはないが、正月などは身動きも出来ないほどの人出だ。
 到着時、本堂参拝の列が山門の二天門まで達していて時間が掛かりそうな感じだったが、流れが速く3分前後で参拝することが出来た。
柴又七福神
ご本尊を祀る帝釈堂

柴又七福神
二天門(明治29年(1896年)建立)

柴又七福神
京成金町線は単線のため柴又駅で交換

 今回柴又界隈を歩いて思ったことは「空が広い」。お寺の写真を写しても後ろにビルが入らないのは、高層ビルが少ないからだろう。マンションにしても階層が低いし、戸建ても家が多いかもしれない。

柴又七福神
京成高砂駅改札口に置かれている案内図

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