くりはら田園鉄道 訪問

 来る2007年3月で廃止が予定されている、宮城県の くりはら田園鉄道 を訪問してきました。田んぼの刈り入れの前に行こうと思っていましたが、なかなか時間が取れず、収穫期ぎりぎりの9月24日(日)と25日(月)に訪れることが出来ました。


9月24日(日)

  くりでん (くりはら田園鉄道 は略して くりでん と呼ばれています) 沿線に早朝に着きたかったので、前日の夜行バスで仙台まで行き、東北本線下りの1番電車で石越に行くことにしました。
 夜行バスは 東北急行バスの スイート。連休のためか、3列シートのバスに乗客は10名程度。
 仙台午前6時発の 一ノ関行き普通電車は、455系電車。急行電車が残っていた頃は、東北旅行でお世話になった電車に会えるとは! 元気でもっとがんばって欲しいところですが、そろそろ引退でしょうか。また、国鉄時代の名車が消えてしまいますね。

さよなら栗原電鉄

(2006.09.24 東北本線 石越駅)

 石越 からくりでんに乗り、最初の目的地 沢辺駅 に向かいましたが、若柳駅脇の車庫に名鉄から来た キハ10形気動車 を発見し下車しました。キハ10形気動車 は通常稼働してなく、臨時のみに使われているようです。
 車庫内には電車時代の車両が留置(放置?)されていますが荒廃していてカメラを向けるのも気が引ける思いでした。

さよなら栗原電鉄

(2006.09.24 くりはら田園鉄道 若柳駅)


 車庫内撮影のあと、沢辺駅に向かいました。沢辺駅から 800mくらい細倉に進んだところに、国道4号線のオーバークロスがあり、そこから栗駒山を背にしてくりでん、田んぼを見渡たせる名所となっています。私も沢辺駅から14~5分掛け歩きましたが、現地に到着するとすでに3~4名がカメラを構えていました。

さよなら栗原電鉄

(2006.09.24 沢辺~津久毛)

 オーバークロスから沢辺駅 方面を見ると、大変立派な建物が見えます。これは、栗原市役所金成庁舎で、仙台と沢辺駅を結ぶ高速バスも、沢辺駅駅を経由して庁舎前まで行きます。
 くりでん は、終日沢辺駅で交換をするので、このオーバークロスにいると上下列車を続けて撮影することが出来ます。ただし、列車は1時間に1本ですので・・・。

さよなら栗原電鉄
(2006.09.24 沢辺~津久毛)  

さよなら栗原電鉄

 オーバークロスで3時間ほど粘り、沢辺駅に戻ると駅で レンタサイクル をやっているのを知りました。1日 200円と格安で、最初から借りておけば良かったのですが・・・。
 早速一台借用し、細倉方面に走り出しました。先ほどのオーバークロスを超え線路に沿って田んぼの中を走り、沢辺の次 津久毛駅の近くで走行写真を撮影しました。
 バックに流れている通過音は、ココで録音しました。

さよなら栗原電鉄
(2006.09.24 沢辺~津久毛)


9月25日(月)

 翌日も天気に恵まれ、細倉近くのS字カーブを俯瞰できる 金田山公園 に向かいました。山頂には業務用アンテナ各種が立っていて、山頂直下の木々の間から走行する列車を見ることが出来ます。

さよなら栗原電鉄 (2006.09.25 くりはら田園鉄道
鶯沢工業高校前~細倉マインパーク)

 金田山公園 から山を下り、終着駅 細倉マインパーク駅 への途中で、今は使われていない 旧細倉駅 の残骸が目に止まります。鉱山での産出物を鉄道で運んでいた時代は、ここ 細倉 が旅客の終点でした。
 現在は、ここより 100mほど先の 細倉マインパーク駅が終点となっています。

さよなら栗原電鉄

(2006.09.25 鶯沢工業高校前~
細倉マインパーク)
細倉マインパーク駅 前には、スイッチャーとして使われていた ED202 が保存展示されています。

さよなら栗原電鉄

(2006.09.25 細倉マインパーク駅前)

 細倉マインパーク駅でしばらく撮影をしてから、杉橋~鳥矢崎間に移動しました。ココには当地でも数少ないコンビニがあり、駐車場で昼食をしながら撮影を。杉橋駅(右手の木立に隠れた白い乗用車のあたり)を出たところには短い鉄橋があり、そこを渡る列車と、山を背に田んぼの中を走る列車が撮影できます。

さよなら栗原電鉄

(2006.09.25 杉橋~鳥矢崎)

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