鉄道模型工作シリーズ
白色LEDで室内灯 その4
HO編
白色LEDで 室内灯を点灯させる その4
■ 叡山電鉄800形電車
  前回、叡山電鉄800形に白色LEDによる室内灯を付けました。
 これまでに室内灯を取り付けた完成品は全軸集電が施されていて、LEDをそのまま取り付けても問題なく点いてくれましたが、自作車両では集電をしっかりしないとちらつきを起こすことが多々あります。レールと車輪のクリーニングを頻繁に行っていればその心配は軽減されますが、運転中にはなかなかこまめには出来ません。

白色LED 室内灯を点灯させる その4

  そこで、若干の集電不良にも対処出来るように車内にコンデンサーを搭載しました。コンデンサーは容量が大きければ大きいほどちらつきに対する効果も大きくなりますので、特急・急行形車両にはトイレや洗面所に35V 1000μF(マイクロファラッド)程度のものを取り付けられますが、通勤形電車で車内に隠すところのないこの車両では、天井の空間を利用して小型のコンデンサー(100μF)を取り付けました。

   室内灯取り付け位置を外側から見たところです。小型のコンデンサーやブリッジ・ダイオードを使ったためパーツは見えません。(真下からのぞき込めば見えますが・・・。)この車両は車体長が短いことから、LEDは連結面に1個のみ取り付けましたが、1個でも十分に車内を照らしてくれます。

白色LED 室内灯を点灯させる その4

 今回も導光板は使いませんでしたが、その場合にはアルミ箔を天井に張るなどして、LEDの光を反射させることが必要です。また、床板を艶のあるベージュ系の塗料で塗ることにより、反射が良くなることも確認しております。
 コンデンサー取り付け後には室内灯のちらつきも減りましたが、まだ不満であればコンデンサーをパラレル(並列)に接続すると効果がより得られます。

白色LED 室内灯を点灯させる その4
加工の終わった車両に電気を流す


叡山電鉄700形
 同じく、ホームページ掲載の叡山電鉄700形にも室内灯を装備しました。
 この車両は木製屋根で天井部分のクリアランスがなかったため、コンデンサーを車内の窓のない壁に取り付けました。

白色LED 室内灯を点灯させる その4

 コンデンサー自体が黒いためか、走行中もコンデンサーの存在は特に気になりません。
 赤いモノはカツミ製ロングシートで、天井には一面にアルミ箔を貼り付けています。車体長が短いため、こちらもLEDは1個のみ取り付けました。
白色LEDの効果は絶大で、周りを明るくしても車内で点灯していることが一目瞭然

白色LED 室内灯を点灯させる その4


★★★ 注 意 ★★★
この加工にはハンダごてを使いますので、電気工作の経験のある方にお勧めです。
★★★ 注 意 ★★★
定電流ダイオードは逆接続すると、整流ダイオードの順方向特性と類似した過大電流が流れ、素子が破壊されるおそれがありますので、逆接続しないよう注意してください。

白色LED 室内灯を点灯させる その4


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