鉄道模型工作シリーズ 2
完成品への小加工
オハ47形客車
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■ オハ47系客車は
  スハ43系客車は、昭和26年~30年(1951年~1955年)の間にスハ43形、スハフ42形をあわせて1000両が生産され、戦後日本の鉄道旅客輸送を支えました。スハ43形はTR-47 台車を装備していましたが、昭和36年~44年(1961年~1969年)にオハネ17形、オシ16形のTR-23 台車と交換した 328両は、自重が軽くなったために形式が となり、オハ47形 に形式変更となりました。
 今回は、KATO製完成客車 スハ43形(ブルー)を オハ47形 にするために 台車交換 をし、さらに屋根・床下のウエザリング窓のサッシ化 をしました。

■ 台車交換
  オハ47形とスハ43形の最大の相違点となっている、台車を交換します。台車は、日光モデル製 TR-23 を使いますが、KATO製客車は台車取り付け方法が異なりますので、若干の改造が必要になります。

オハ47形改造

  製品の台車を取り外すと、台車取り付け部は写真のように2段になっています。これは台車を取り付けるタッピングビスの締めすぎを防止するためとか。改造はこの2段の先の 突起部分を取り去る だけです。
 改造は、NTカッター で突起部をカットし、カットした部分をサンドペーパーで水平に保ちながら平滑にします。この部分が水平でないと、完成後に車体が傾いてしまうので注意が必要です。

オハ47形改造

   カット面が水平になったところで、TR-23 台車を取り付けます。台車にウエザリングをしたい場合は事前に スエード調スプレー などを吹き、充分に乾かします。
 台車取り付け付近にある長円形のものは、伸縮カプラー取り付け用 のパーツです。伸縮カプラーを使う予定はありませんが、残しておきました。

オハ47形改造

 台車の取り付けは、プラ製台車を止めていた タッピングビス をねじ込むだけですので、とても簡単です。作例では、センターピン用のコイルバネ を半分にカットしたものを入れ、台車がガタつかないようにしました。
 取り付け後に、別のスハ43形と車高を比べてみましたが、ほぼ同じ高さになっていました。車高が高い様でしたら削る、低い様でしたらワッシャーなどを噛ませる、など工夫して下さい。

 ウエザリング
 鉄道模型は車両の上から見ることが多いので、屋根のウエザリングは視覚的な効果を高めます。ウエザリングにはスプレー式の塗料を使いますので、ボディをマスキングして屋根だけに吹き付けることも可能ですが、この製品はボディと屋根を外すことが出来るので、ちょっと手間をかけて屋根を外すことにします。

オハ47形改造

屋根取り外しはまず、ボディ裾部を広げ、ボディと床板をはずします。ボディ内部の仕切り板と取り、さらに傷が付かないように窓ガラスを外します。ボディと屋根は接合部付近のツメで止められていて、ツメをずらすとボディと屋根が分離できます。

 屋根を外したら、ゴミやほこりを良くはらい、 アサヒペン製スエード調スプレー ダークグレー を均一に吹き付けます。
屋根のウエザリングが乾燥するのを待つ間に、窓サッシをアルミサッシ風にシルバー GMカラー No.39 アルミシルバー で色入れします。
 塗料が乾燥したら車体を組み立て、最後に車番は、1970年代後期に尾久客車区に居た オハ47 2246 をインレタ転写しました。

2006.06.01
★★★ 注 意 ★★★
この改造は比較的簡単ですが、カッター使用の際には十分ご注意下さい。

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