鉄道模型工作シリーズ 3
京都・洛北を走る
叡山電鉄デオ710形
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■ 実  車
 デオ710形は、1986年に京福電気鉄道より分離独立した叡山電鉄が、翌年1987年にデナ21形23号・24号(1929年/昭和4年製)の主要機器(主電動機:TDK557、台車:D15)を利用して武庫川車両で新造した非貫通式の両運転台車です。経営改善のためワンマン仕様となり、運転席にはワンマン機器が設置されましたが、経営改善とはいうものの、冷房装置(東芝製)は搭載されました。塗装はワンマン車識別の意味から従来のものと異なり京福福井支社の車両や京都バスと同じアイボリーにマルーンの帯が施されています。

叡山電鉄デオ710形
撮影:2001年4月24日 作者
 1992年には回生制御化で不要となった阪神電鉄3521形の主電動機(TDK818-A)を購入し、FS-551台車を新製のうえ高性能化されました。この際、パンタグラフもTDK-C-3からPT-4202に変更されています。デオ710形は「上回りは新型・下回りは旧型、つりかけ音」と楽しい車両でしたが、上下とも新型となりちょっと残念です。ただし、抵抗器など床下機器には旧型時代の面影が見られます。

 デオ710形が2両(711・712)製造された後、デオ200形(1951年製)の機器利用で製造されたデオ720形が4両(721~724)、デオ300形(1959年製)の更新目的でデオ730形が2両(731・732)製造されました。いずれもボディーはほとんど同じですが、下回りが変わっていて、特に京阪1800形のFS-310台車を履いたデオ730形は床下にずらりと並んだ抵抗器とともに異彩を放っています。(後に抵抗器は小型のものに交換) デオ710形が新性能化されたためつりかけ駆動車は600形と720形になりました。
 730形が製造された翌年の1989年、京阪鴨東線が開通すると叡山電鉄の利用客が倍増し、車両も2両連結の800形が製造されるようになり、両運の710~730形は8両で終わっています。叡山電鉄のHPではこれら3形式をまとめて「700形」と呼んでいます。

■ 模型の製作
  実車説明が長くなってしまいましたが、当社の710形はペーパー・ボディに木製屋根と今までの工作方法と変わりはありません。図面は、「叡山電鉄形式集」 レイルロード刊(5,700円+Tax)を、ボディ用ペーパーはアサクサモケイの「模型工作用方眼紙」を使用しました。
方眼紙は0.3tを外板に、0.5tを内張りとして、0.3tに図面を参考にしケガキました。製作は外板をケガキ通りに切り抜いたあと内張り付け、3×3mm角材を補強として貼り、屋根板を付けたあとサンドペーパーで成形しました。

 台車は高性能化前のD15に良く似た日光モデル製の日車D-16を、動力はエンドウのトラクションモーター26を使いました。床下には小型ウエイトとエコー製の抵抗器ほかの床下機器を、カプラーは両端とも曽エンドウ製ダミーカプラーを取り付けました。室内にはカツミのロングシート(赤)を入れ、ヘッドライトには黄色LEDを、室内灯には先に485系電車から外した12V室内球を2ケ取り付けました。テールライトはダミーとなっています。行き先方向幕「出町柳」と「ワンマンカー」表示はパソコンソフト「一太郎」で打ち、フォトプリント用紙に出力したものを内側に貼りました。

 さて、10数年前に当社内に中・小型電車専門の「龍山電鉄(りゅうざんでんてつ)」を設立しましたが、それ以降は運転会用の編成ものを中心に製作していたため休眠状態でした。小型車も増えてきましたので再開したいところです。とりあえず、手持ちのKATOユニトラック(HO)を使った小型車用の駅セクションを建設中です。龍山とは地元「金龍山浅草寺」からいただいたもので、叡山電鉄誕生前ですのでパクリではありません。

叡山電鉄710形の製作

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